2025年8月号
- アメリカ、商業宇宙活動を推進させるための大統領令を発令
- Manfred Lachs Space Law Moot Court Competitionの問題が発表
- 慶應義塾大学宇宙法研究センター、宇宙法ウェビナーを開催
- インドのモディ首相来日と日印の宇宙協力への言及
- トランプ大統領、民間宇宙産業の規制を緩和する大統領令に署名
- [コラム@] Stephen E. Doyle, "The Artemis Accords: avoiding the worst mistake of the space age"
- [コラムA] 川村将輝「宇宙法と航空法の違いを徹底解説【2025年最新版】」
- [コラムB] オランダ・ライデン大学国際航空宇宙法研究所(IIASL)設立40周年および修士課程解説より25周年
- [お勧めの文献@] Ioana Bratu and Frans Gerhard von der Dunk, “The EU Space Act Proposal and its Impact on the Dutch Space Ecosystem,” SSRN (2025)
- [お勧めの文献A] Mehmet UCKAC, “Examining International Space Law from the Perspective of the Concept of “Sovereignty”
- [お勧めの文献B] Alexander Simmonds, The Space Legislation of the United Kingdom (Brill, 2025).
アメリカ、商業宇宙活動を推進させるための大統領令を発令
[SPLメモ] 2025年8月13日、アメリカは商業宇宙活動推進のための大統領令を発令した。同大統領令ではアメリカを拠点とする宇宙事業者に対する各種ライセンスの緩和による法的な参入障壁の緩和が主な内容となっている。
Manfred Lachs Space Law Moot Court Competitionの問題が発表
https://iisl.space/mlslmcc-2026/
[SPLメモ] 2025年8月15日頃、Manfred Lachs Space Law Moot Court Competition 2026の問題が発表された。同大会は国際宇宙法を題材としたものとしては世界最大の模擬裁判大会であり、毎年国際宇宙法学会(IILS)が主催している。今年のテーマは「Case Concerning Liability and Responsibility for Space Activities of Non-Governmental Corporate Actors」(?政府法人主体の宇宙活動に対する賠償責任および国際責任に関する事件)であり、商業宇宙活動を見据えた事案となっている。
慶應義塾大学宇宙法研究センター、宇宙法ウェビナーを開催
https://space-law.keio.ac.jp/symposium.html#a29
[SPLメモ] 2025年8月21日、慶應義塾大学の宇宙法研究センターはオンラインミニセミナー「宇宙交通管理(STM)の法的側面の現在」を開催した。登壇者の竹内悠准教授(慶大)は日本におけるSTMに関する法制度の第一人者であり、3月には著書『商業宇宙活動と国際法』を出版している。
インドのモディ首相来日と日印の宇宙協力への言及
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sw/in/pageit_000001_02360.html
[SPLメモ] 2025年8月29日、インドのモディ首相は来日し、安全保障に関連する各種の議題につき共同のイニシアチブを公表した。これらの中にはJAXAとインドの宇宙機関(ISRO)との技術協力の発展に言及しつつ、今後のさらなる協力の深化を目指す旨も記載されている。
トランプ大統領、民間宇宙産業の規制を緩和する大統領令に署名
https://news.ntv.co.jp/category/international/6e456c8db4f94bf68a120058aa50c25c
[SPLメモ] 2025年8月13日、米トランプ大統領は、民間宇宙産業の規制緩和を目的とする大統領令に署名した。環境審査の廃止や迅速化を含むため、イーロン・マスク氏のSpaceX社が展開するメガコンステレーション「Starlink」に配慮しているかもしれないが、メガコンは衛星を大気圏再突入させて新しい衛星と入れ替える歳の大気への環境汚染が米国内で批判されている。
[コラム@] Stephen E. Doyle, The Artemis Accords: avoiding the worst mistake of the space age
https://spacenews.com/the-artemis-accords-avoiding-the-worst-mistake-of-the-space-age/
[コラムA] 川村将輝「宇宙法と航空法の違いを徹底解説【2025年最新版】」
https://asahigodo.jp/legal-issue/%E5%AE%87%E5%AE%99%[..]
[コラムB] オランダ・ライデン大学国際航空宇宙法研究所(IIASL)設立40周年および修士課程解説より25周年
[お勧めの文献@] Ioana Bratu and Frans Gerhard von der Dunk, “The EU Space Act Proposal and its Impact on the Dutch Space Ecosystem,” SSRN (2025)
https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=5389410
[お勧めの文献A] Mehmet UCKAC, “Examining International Space Law from the Perspective of the Concept of “Sovereignty”,” EuroGlobal Journal of Linguistics and Language Education, Vol. 2 (2025), pp. 86-100
https://egarp.lt/index.php/EGJLLE/article/view/356